胸痛
2010年6月1日

こんな時はありませんか?

普段快適に過ごしていて、ある日身体の不調を感じると、なんだろう?と不安になるものです。ここ数年の健康ブーム、医療ドラマなどで、ある症状から恐ろしい病気が発見され、物語がドラマチックに描かれております。似たような症状が自分にもあると、やはりいろいろ考えるものです。

これから、極たまにですが、いろいろな症状について少しずつ情報を載せてみます。読み物として流していただけると幸いです。

ということで、今回は、「胸痛」です。

「胸痛」について

身体の構成を簡単に考えると、皮膚、皮下脂肪、筋肉、骨、内臓、それぞれに血管、神経、リンパ管などですよね。それぞれが薄い膜で覆われています。その薄い膜は、実は痛みを感じる神経で張り巡らされています。胸で考えると、皮膚、皮下脂肪、筋肉、肋骨、肺、心臓、云々で、痛みはいったいそれらのどこからのか、ということになります。

それぞれ、痛みの特徴があるので、医師はその特徴を患者さんから聞き出し、ある程度痛みの原因を絞り込みます(なので患者さんと我々の会話は大切です)。場合によっては、一気に確信できることもあります。その原因を証明する次の手段として診察、そして検査があります。

胸痛で緊急を要するのは、心臓に関する病気(心筋梗塞、狭心症、心筋炎など)、大動脈に関する病気。他に、肺の病気では、肺炎、胸膜炎、気胸など。肋骨は、骨折、神経では肋間神経痛、皮膚では帯状疱疹などなど。まだまだあります。

精神的なことが原因であることも多々ありますので、ご自分の主治医に相談するのがよいかと思います。